山口 クラウド坂の上先生の実践「俳句を推敲する授業」

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    山口のクラウド坂の上から、素晴らしい実践報告が届きました。ワタクシ、日本俳句教育研究会副会長として、現場の先生方が、こんなふうに種蒔きをして下さってること、深く感謝します。みのる先生といい、クラウド先生といい、山口県やってくれるなあ! 以下、ご紹介です。

     

     

    組長、兼光さん、カンパニースタッフの皆様こんにちは。

     山口のクラウド坂の上です。

     8月4日のいつき組日誌に、国語の時間に取り組んだ俳句の授業実践を掲載していただきました。その節は有難うございました。

     今日はその続きで、俳句大会応募編です。学校がある町には小さな句会があり、その主催の先生が毎年9月に俳句大会を開催されています。市と、市の教育委員会の後援も受けていて、市内外から1000句程度の応募があります。

     毎年、その大会に3年生の俳句を何度も推敲させて応募しているので、今日はその実践を報告します。

    (1) 1学期に俳句の作り方の授業をします。
    (2) 夏休みに宿題として、秋の季語の俳句を作ってくるように指示します。季語は「みきゃん俳句手帳」の季寄せ程度に増やします。
    (3) 2時間かけて推敲の基礎を教えます。具体的に昨年の生徒の俳句を例に挙げながら、ゝ┯譴主役 季重なり、三段切れ、い筺△な、けりの使い方、ジ斥佞侶从儻率(意味の重複)、Ψ茲泙蠕擇辰芯追紊壁集修鬚気韻襦△裡瓦弔砲弔い討覆襪戮具体的に説明します。ここで組長の本が大活躍です。そして宿題で1回目の推敲をしてくるようにします。
    (4) 宿題で推敲してきた俳句を、グループ活動で少人数で見せ合いながら、意見を貰ってさらに推敲します。これで2回目の推敲です。
     (5) ラストは生徒全員での意見交換です。1クラス23名なので何とか1時間で終わらせます。全員の俳句をプリントにして配布し、ここを直した方がいいのではないかという意見を書いて、それを切り離して作者に返します。教師のアドバイスもそれには含
    まれます。その意見をもとに最後の推敲をします。

    この結果できあがった句が写真の句です。

    写真に23番が抜けていました。
    23 風の歌頭を垂れて聞く稲穂 

     

    エクセル横書きを行列変換したので、左から右に数字が大きくなっているのはお許し下さい。私の添削を子どもが取り入れているのもあれば、全く無視されているのもあります。秋の季語じゃなかったり、季語が主役じゃなかったり、句意が分かりにくいものもありますが、生徒の意思を尊重してそこまでは添削していません。

    生徒の間で互選したところ、

    1位は34番 泥多きシューズに少し残る夏  

    2位は35番 レモン味じゃない初恋をしている でした。

    やはり生徒にとって部活動と恋が大きな関心事のようです。

    さて、本番の俳句大会ではどの句が賞に入るか、それとも全没か。私も生徒も楽しみにしています。
    結果が出たときに又報告いたします。  クラウド坂の上


    男だらけの「エプロン作り俳句」

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      山口から、みのる先生のレポートが届きました。

      なんとまあ、やってくれるぢゃありませんか、機械科男子40人! 

      皆さんはどの句を推しますか?

      その理由なども記してやってください。

      機械科男子40人の励みになると思いますよ♪

       

       

      組長、兼光さん、夏井&カンパニーの皆さん、こんにちは。9月に突入とは言え、残暑厳しい中、8月24日から学校が再開。新型コロナウィルスのため、学校行事も精選されて、基本的には授業の日が続いています。学校行事の中にこそ、生徒の輝ける場や成長があると思っているので、今年は生徒たちを見ていてもかわいそうだなぁと感じています。でも、子どもたちはよく頑張っている!!

       

      そんな中、授業の中でも生徒たちの違う一面を引き出すことができないかと考えて、行ったことが今回のレポートです。以前はプレバトで組長がやっておられた「楽しいな俳句」にヒントを得て「喜怒哀楽俳句」というものを自分が授業で行くクラスで行いましたが、今回は何か学校生活の中のワンシーンで「俳句」を作らせたいと思っていたところ、ちょうど家庭科が「エプロン作り」を行っていたこともあり、「エプロン作り俳句」というのに挑戦してみました。

       

      果たしてこんなざっくりしたテーマで本当に俳句ができるのか…「ミシンが難しい」とか「針を指に刺した」とかそんなのばかりになるのだろうと半ば危惧していたんですが、予想を大きく裏切ってくれました。よくもこんなシーンを捉えたなぁと思えるようなものもたくさんあり、すぐに句会となりました。

       

       

      今回のクラスは機械科男子40人。男だらけの句会ですが、生徒たちの感性って面白い!!良い句をちゃんと見抜く「目」をもっているんですね。

       

      生徒たちには本日、結果発表も行いましたが、今回は句会で並べた50句をご紹介させていただきます。(結果発表はまた後日、特派員レポートで・・・)

       

       

      生徒たちの感性を通して、日本の子どもたちもまだまだイケる!!と確信しました。いつだったか俳句ポストにコメントしたとき、組長から「子どもたちの気持ちをしっかり吐き出させてあげてください」という言葉をいただきました。学校現場でできることを自分なりに頑張ってやっていきます。

       

      生徒たちの感性と日本語のもつ素晴らしさをもっと信じてみたいと感じた山口県のみのるより


      想像力の可能性とは

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        句会ライブを始めた最初の頃は「俳句を上手に作らせる」ばかりを考えて指導案を組み立てていたのですが、やがて私の句会ライブは「俳句を使って何を学ばせるか」という方向に変わっていきました。

         

        俳句で身につけることができる力の一つに「想像力」があります。

        俳句って短い。だから、作者が見た光景、作者の思い、作中人物の状況、時代背景など様々なものを、まるで眼前にあるかのようにありありと想像をすることで、鑑賞が深まる。俳句を解釈鑑賞することで、リアリティのある想像力が育っていくのです。

         

        想像力は、思いやりの核でもあります。

         

        いじめられている子は、今、どんな気持ちだろう。

        うちの親も、ほんとはしんどいんじゃないか。

        コロナに罹ってしまった人に、どう接してあげるべきなんだろう。

        さらに・・・

        悪いと分かっているのに、なぜ人類は戦争するのだろう。

        原爆の日はどんなだったんだろう。

        原爆の光の激しさはどんなだったか、どんな音だったか、どんな匂いがしたか。

         

        俳句を通して身につけた五感の想像力は、

        「戦争はいけません」「いじめはダメです」的なスローガンとは違う、生々しい映像換気力を発揮するのです。

         

        様々な場面を、リアリティをもって想像できる子は、

        他人へのいたわりの意味を知り、行動にうつす意志がうっすらと育ち始める。

         

        俳句にはそんな力もあるのです。

        以下、風ヒカルよりさらなる続報。今日は終戦記念日です。

         

         

        ■俳号
        風ヒカル

        ■お便り
        組長、こんばんは。

        私のお便りを読んでくださりありがとうございました。次男はパネル展を見に行った翌日から、新聞に掲載されている『戦争を生きた人たち』の証言を自ら読むようになりました。パネル展を見るまでは『戦争の話し怖いもん。なんで読まなあかんの〜』と言っていました。


        『戦争の怖さや原爆の恐ろしさを知ってる人たちは、もうお年寄りなの。そのうち、戦争を知らない人たちだけの世界になってしまう。そうすると、もしかしたら戦争しようって言う人や国が出て来てしまうかもしれない。そんなとき、戦争や原爆の恐さを伝えて、絶対に戦争をしたらアカン!って、ひろ太郎が一生懸命に話したら、その声が広がって、きっと戦争を止めることが出来るはず』と、私の思いを伝えました。パネル展の帰りに次男の口から、広島と長崎の悲惨な記録は絶対に消したらアカン という言葉。真剣に何かを感じとってくれたんだと思います。

         


         


        平和を考える八月の出来事

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          八月は、平和教育の月だと位置づけたいのです。

          以下、風ヒカルからの続報です。

           

          ■お便り
          組長こんばんは。8月9日、子供と三人で『原爆写真パネル展』を見てきました。小さな会場には私たちの他に、係りの女性と男性が一人いらっしゃいました。子供たちと写真を見ながら説明を読んでいると、その男性から『こんにちは』と声を掛けられました。男性は『私は広島で胎内被爆をしたんです。よかったら原爆のこと、お話ししましょうか?』と。私たちは被爆者のかたから広島の話を聞きました。写真を見たり、文字を読むよりも、言葉を耳で聞くのは何倍も心が苦しくなりました。子供たちも真剣に話を聞き、そこに置いてあった感想ノートに、感じたこと考えたことを必死に書き綴っていました。

           

          そして、みんなで平和と命の大切さ、有り難さを思いながら鶴を折りました。

          後日、原爆の子の像に届けられるとのこと。広島には行けなかったけど、思いは届けることが出来てよかったです。男性は『若い人たちの戦争や原爆に対する関心が少なくなってることが悲しい。今日は来てくれて、考えてくれてありがとう』とおっしゃいました。帰り道に次男が『戦争があったこと、広島と長崎でたくさんの人が亡くなったって言う記録は、絶対に無くしたらあかんね』と。8月には、子どもたちと 命、平和、戦争は絶対にしてはいけないということを話し合い、考えていく月にしたいと思います。 風ヒカル

           

          風ヒカル親子のこの夏の体験、追加レポートありがとう。

           

          このレポートを読みながら、香港の自由を求める人たちのことがますます気になって気になって胸が痛くなってきました。人権を平然と踏みにじる国。当たり前の自由を求める人たちが、罪人のように後ろ手を縛られ逮捕される国。心がぞわぞわと波立つばかりです。コロナ禍を例に出すまでもなく、当たり前だと思っていた日常が、あっという間に無くなってしまう。全ては他人事ではないのです。心の痛い夜です。


          山口のクラウド坂の上先生の実践報告

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            今、学校現場は大変な時期ですが、俳句を有効に使って下さる先生方もおられます。

            実践報告いただけると嬉しい!

             

             

             

            組長、カンパニースタッフの皆様こんにちは。

            山口のクラウド坂の上です。

             

             同じく山口のみのる先生が俳句の授業を報告されていましたが、私も先日、国語の先生に呼ばれて俳句の作り方の授業を実施したので報告します。ちなみに中学校です。

             

             今年はコロナ休校の関係で、総合的学習の時間が大幅に教科の授業に振り替えられました。これまで総合的学習の時間に行ってきた俳句作りと俳句相撲ができなくなったので、この時期3学年で行われる俳句の授業にお邪魔し、ミニ句会ライブ?を行いました。ちなみに、今の国語では、1年生が自由詩、2年生が短歌、3年生が俳句です。組長が現役教師時代はどうだったのでしょうか?

             

             50分の授業を丸々句会ライブ方式で行いました。3年生は、私が1年生のころから仕込んでおいたので、取り合わせの技法は知っています。そこで、まずは取り合わせを復習した後、尻から俳句、楽しいな悲しいな俳句を新しく追加しました。切れについては上五の「や」、下五の「かな」、「けり、なり、たり」も2年生の時に一通り教えています。

             

             復習を15分で終えると、夏の季語を使って、5分で1句に挑戦です。季語の選択は組長句会ライブを参考にしました。1,2年生の時は宿題だったので生徒からは一斉にブーイングが。でも「君たちは1年のころからやっているからできる!」と叱咤激励し、何とか7分以内に全員が投句を終えました。そこからは私が30人分を一気読みして特選句を五つ選び、国語の先生と手分けして黒板に板書です。

             

             そのあとは鑑賞質問タイム。句会ライブのように積極的に手を挙げる子は多数ではありませんが、指名していくとなかなか鋭い読みや、意外な方向の解釈が出てきた、徐々に盛り上ってきます。ここまでで40分。

             

             最後の10分で、挙手によるチャンピオンの決定と名乗りを行います。「意外〜」、や、「やっぱり」、という反応でさらにもりあがり、「プレバトみたい」という声。生徒みんながうなずいたところで、ちょうど50分のチャイムが鳴りました。

             

             1組のチャンピオン句は「ソーダ水君と二人のベンチかな」という恋の句。「リア充〜〜」という声が上がっていました。2組は「バスの中夕焼けにみな静かなり」でした。本校は8小学校区がすべて一つの中学校に上がってくるので、8割の生徒がスクールバスで通学です。その車中の句だとのこと。実感がこもった句に票がたくさん集まりました。

             

             同僚の国語の先生から「俳句の授業でこんなに盛りがったの初めて見ました。」と言われたので、組長の句会ライブの宣伝をたっぷりして、組長の本も何冊か貸して差し上げました。

             

             今後も私は私の場所で、俳句の種まきを続けて行きたいです。

            写真は梅雨明けに学校から見えた虹の写真です。


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